【警告!】抜けなくなった指輪を、糸で抜く前に・・・

ジュエル

2021年05月23日 09:30

先月だけで、お2人の指輪を抜かせていただきました。

「10年以上はめっぱなしの指輪が抜けなくなってる!」
ってことで、「外して欲しい!」「切って欲しい!」
といったご依頼は珍しくはありません。

そんな時、“ジュエル足立”チャレンジの順序は
1.頑張って、外してみる
  (両手を使えるし、多少のコツもありますから・・・
2.ムリなら指輪を切ってしまう


という2パターンの対応をしておりまして
お代金はどちらも、¥300(税込み)いただいています。


先月ご来店のお2人が、揃っておっしゃってたのが
「糸でやってみたけど、我慢できない痛さ で諦めました。」

いや・・・そんなの痛いに決まっています。

今日は、そこら辺りのメカニズムのお噺ですぅ・・・。




指輪の購入時には、プロがサイズを合わせますから



キレイに収まっていますが、10年・20年と、はめっぱなしの指輪は
指自身の質量の増加で、こんな感じの・・・



指輪の上下?に、お肉が溜まって外せなくなっちゃうことがあります。
(手書きのピンクのところが、増えてむくんだお肉・・・と、ご理解してください)

この状態の指輪を外すために、私がしてることは
指輪の上(爪側)のお肉を下(手首側)へ
指輪の内側を通過させる感じで「移動」させて、抜いていきます。



ザックリ言うと、天地左右とその斜めで8分割して、チョットづつ・・・
手の甲側をチョットやったら、手のひら側をチョット・・・って感じで・・・
お肉をチョットづつ移動させるのですが・・・



ムリヤリお肉を引っ張り出す訳ですから、この時点で多少「痛い」です。

ただ、小さな「痛み」の範囲内で、場所を天地左右と変えながら
少しづつやるので、比較的「楽」に抜けてしまうことも多いのですが
抜けない場合もケッコウ多いです。

その境目・・・「どこで諦めるか?」は、お客様の様子を見ながら・・・
女性に「痛み」を我慢させるのもイヤなので
お客さまより、私が先に諦めて「指輪を切る」方法を選択します。


まず、このことを知っておいていただいて・・・
「糸を使って抜く方法」ですが・・・こんな感じで



指輪の上(爪側)のお肉を、糸でグルグル巻きにしてつぶします。
この時点で、ムリヤリ「体積を指輪の内径以下」にしてますから
メチャメチャ痛い に決まっています。
逆に、この時点で「たいして痛くない」のであれば、糸じゃ無くても
コツが分かってて、誰かに手伝ってもらえば、ケッコウ抜けちゃいます。


あくまでも、一般論ですが
『宝石屋』は、「一生使い続けていけるモノを売ってる」自負があり
出来る範囲で、「その商品の困りごとを解決したい」と思っています。

ネットや他店のモノは「受ける義務が無い」だけなので
“ジュエル足立”はお断りしませんし、そんな店は珍しくありません。


指輪が外れない・・・そんな時は、自分ひとりで解決しようとせずに

① その指輪を買ったお店に相談。
② 購入店が遠いのであれば、近くの『宝石店』に電話で相談。


ここら辺りは、試していただきたいと思います。
糸でやってみてから「痛くて諦めて・・・」ってお電話をいただくと
「最初に相談してよ・・・」って思っています。

でも、深夜で、今「痛くて寝られない。明日まで待てない」などの場合は
最寄りの消防署で、指輪を切ってもらってくださいね。
私は「痛み」にとても弱いので
「痛み」を我慢する意味なんて無いと思っていますので・・・。



では、また。(^0^)/~~ バイバイ






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