果たして「金」は値上がりするのか?

ジュエル

2023年04月07日 09:30

このブログを、よく見て頂いてる方ほど、お忘れかもしれませんが・・・
これは『宝石店』のブログです。
ま・・・まぁ、ジュエリーの話、ほとんどしないし・・・ね。ヤレヤレ ┐(´ー`)┌ マイッタネ

たまには『宝石店』っぽい話もしないとイケナイので
今日は、ちまたで話題になってる「金価格」のお噺です。

一昨日(4/5)、朝の情報番組で【金の投資】の話をしていました。



番組の内容をザックリまとめると

・5年前から「金の価格」が、高騰しています
・30年前の10倍近くになっています


結論:金はまだまだ値上がりしそうなので、金を買っとく?

って感じの内容でした。

確かに、3年と少し前
1グラム=¥5,000台だった「純金価格」が
コロナ発生で、プラス¥2,000くらいの値上がり・・・
去年、戦争が勃発して、またもや¥2,000くらい値上がりし
¥9,000台に突入しました。

加えて、20世紀の終わりごろ
1グラム=¥1,000を下回ったこともありますから
10倍近くになっていることも、本当です。

つまり、タイムマシンで4~5年前や30年前に行って
金を爆買いすれば、メッチャ儲かりますよ!

って言ってました。(ゝω・) テヘペロ



問題は、今買って儲かるのか?

って事ですが、番組的には
「まだ、値上がりが期待できますよ・・・知らんけど」
って、言ってました.

しかも、「買ったら、一旦(買ったことを)忘れてください」
なんておっしゃってて、長期保有を示唆していましたから
もしかしたら
「3~50年くらい無くても良い、使う予定の無い現金があるんなら
『金』への投資も悪くは無いような・・・気がしますよ」

って事だと思いました。




ちなみに・・・プロの宝石屋である私の見解は・・・
「分からない」です。 ┐(´∀`)┌ ヤレヤレ、マイッタネ

金の価格の推移に関しては、業界の人であればあるほど
「分からない」   とおっしゃっています。


その理由と言うか?言い訳を書いてみました・・・。(ゝω・) テヘペロ




私が子供のころ、1ドルが360円で固定でした。
1970年ごろ、変動制に変わってゴチャゴチャした後
金の輸出入が徐々に「自由化」になったあたりで
【第2次・オイルショック】や【第4次・中東戦争】の混乱もあって?
「純金価格」は1980年に、1グラム=¥6,945を記録します。

頂点は短く、2年後には1グラム=¥3,000に差し掛かり
その時に、「もうここが底値だろう」という人たちで
名古屋の『田中貴金属』に、純金インゴットを買う行列が出来た・・・
と、“ジュエル足立”の先代社長が、よく言ってました。

その後、金価格は20年近く下がり続け
1999年には1グラム=¥1,000を下回ってしまいました。

その時に、並んで『純金インゴット』を買った人の金資産は
1/3(三分の一)になってしまいましたが、徐々に回復し
2007年に1グラム=¥3,000を超えたときに
「やっと、プラマイ0になった、金は怖い、今の内に売っておこう」
と、換金した人も、少なからずいたそうです。

そして2013年に1グラム=¥5,000を超えた時
日本中に『金・プラチナの買い取り屋さん』が乱立し
コロナ前まで、価格が安定してましたから
ここらあたりで、換金した人は、大勢いたと思われます。

コロナの出口が見えてきた・・・雰囲気で、少し下がるかな?
と、期待してたのですが、アメリカの株式に不安があるらしく
そっちのお金が、金の投資に流れてきて、高くなってるみたいです。


今、金の価格がジワジワ上がっているのは間違いないです。



戦争は、まだ半年以上続くと言われています。
1グラム=¥10,000は超えるだろう・・・と言われていますが
それで5%くらいの利益です。
庶民の私たちが10万円買って5千円が手に入りますが
半分近くに減ってしまうリスクは、それなりにあります。


私たち『宝石店』は、安易に「純金投資」はおススメしません。

モチロン、気軽に「上がる、下がる」なんて、絶対に言えないですね。



では、また。(^0^)/~~ バイバイ





関連記事