ドロボウに入られた話 - その3

ジュエル

2009年06月24日 07:44

その時の状況は、シャッターが閉まってて内カギがかわれていましたから
「ドロボウが店内に潜んでいるかも知れない」と真剣に思いました。

結論から言えば、ドロボウが内カギをかった訳ではなく
内カギごとシャッターを力任せに持ち上げたので
カギが柱に付いたまま2mくらいの高さまで引きずり上げられ
次の仕事(ウチの近所の彫金のお店にも入って行きました)がし易いように
シャッターを下ろして行ったら、内カギがその場所に残っていただけでした。

ただ状況が把握できないので、一応お店の中でドロボウが隠れそうな場所を全て確認してから、カミさんたちに知らせました。

その日はちょうど定休日だったので、すぐ警察の方に来て貰って
イロイロ(実況見分って言うのかな?指紋取ったり・・・)やったり
“保険屋”さんに連絡したり・・・その事だけで1日が終わりました。

モチロンその後も、やらなければならない事は山積みでしたが・・・。
ドロボウに入られて、最初に思ったのは  
「何故、ウチなんだ?」って事です。
いや、「他所の宝石店に入ればイイのに・・・」って意味ではありませんよ。
他の宝石店とウチとの違いはどこだろう?

何故、ウチに入ろうと決めたのか?
何故、他の店はダメだと思わせたのか?
  
って、事です。


悪い事が起こった時、イロイロな理由が複合的に存在していますから
「1つの大きな理由を何とかすれば全てが解決する」とは思っていませんが
やはり1番の理由は『個人のレベルで防げる』と思ってた事です。


結論から言うと、この事件以降は“ALSOK(総合警備)”さんに
守ってもらっています。


ドロボウに入られない第1歩は
『プロ vs プロの図式にする』事です。

私たちは「昔ドロボウに入られた経験がある」事を基に
「どうやってドロボウに入るか?」を想像する事は出来ますが
現在の常識を勉強してる訳ではありません。

どんな業種でも、最新の情報を常に入手しているのは
『それを職業としている人』いわゆるプロフェッショナルなのです。
この場合それに当てはまるのは
“ドロボウ”“警備会社”だと思います。

その時にイロイロ教えてもらいました。
ウチに入ったドロボウの手口はどちらかと言えば原始的な部類で
もっと荒っぽい方法・もっと緻密な方法(ケッコウ具体的)を伺いました。

で、それに合わせた防犯対策を準備する事
それを「やってるよ」と見せる事が重要だとも教わりました。


モチロンこれで「入られなくなった」訳ではありません。
ドロボウに「ここはリスクが高そうだからやめておこう」と思わせられれば、可能性はウンと下がります。
具体的にカギの数も増やし、万が一侵入されても最小限の被害で食い止められるような準備をしたつもりです。


すでに宝石店は、銀行と同じ『危険業種』だそうで
盗難保険もえらい高額なモノしか入れません。

その分のお金をかけてプロにお願いして
『ドロボウに入られない工夫』をしたいと思っています。

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