毎週火曜日に連載してます「パールの謎に迫ってみます」シリーズ。
先々週の記事内で
「細かな区別は来週書かせていただきますが・・・」
「来週、その辺りのお話をさせていただこうかな・・・」
とか書いたくせに
『【ソナーレ】 特別お値引きフェアのお知らせ 』
を差し込んでしまったので、またもや1週遅れました。
申し訳ありません。m(_ _)m ヒラニーヒラニー 本日より再開します。
先々週のブログ記事で書いたのが『グレーのパール』です。
ざっくり言うと、パールは2種類に分けられます。
『日本で採れる真珠』と『オーストラリア等、南洋で採れる真珠』
前者は“アコヤ貝”で、後者は“白蝶貝”や“黒蝶貝”で養殖されています。
何となく「字面」でバレてしまうのですが
『南洋パール』に関しては、白は“白蝶貝”、黒は“黒蝶貝”より生まれます。
逆に、『和珠』と呼ばれる『日本で採れる真珠』は“アコヤ貝”だけなので
白いパールを目指して、養殖しています。
つまり、『南洋パール』は、天然で「白・黒」の2種類の色がありますが
『和珠』には「狙って作った『黒真珠』が、存在しない」のです。
じゃあ・・・『和珠の黒真珠』・・・って何?
って疑問につながりますので
今日は、そこら辺りのメカニズムを、書いちゃいますね。
養殖とは言え、海の中でひとつの貝が一粒の真珠を育て上げるので
全ての貝が、パーフェクトに真珠を作り上げるわけではありません。
貝の中に入り込んだ異物を含んだ真珠が出来上がる事もあります。
それが、枯れ葉や海藻のような「黒っぽい色」だったりすると
その色が表面まで出てしまい、黒やグレーの真珠になっちゃいます。
「なっちゃいます」というネガティブな表現をしたのは
「
狙って無く、偶然できたモノ」で「
色の濃さに幅がある」ので
ネックレスにするには、「色の濃さ」だけでは無く
「大きさ」や「美しさ」もバラバラになってしまい
一般的な揃ったネックレスを作るのは、大変でしたので
【出来損ない】扱いとして、廃棄されていました。
それが、ある方法が発見されて、調色が簡単に出来るようになりました。
Ⅹ線撮影(レントゲン)です。
Ⅹ線を照射すると、真珠層の部分には全く影響はありませんが
中の核(主に真珠の一部)が焼けて、黒くなってしまいます。
俗に【核焼き】と言われ、長く当てれば濃い黒になりますし
短いとグレーになり、調色が出来るようになりました。
そのおかげで、「
安くキレイな黒系パール」が届くようになりました。
とりあえず、来週で「パールの謎に迫ってみます」シリーズは最終回です。
では、また。(^0^)/~~ バイバイ