いいわけ

ジュエル

2009年04月29日 08:08

本当は今日『真面目な話題』で一ネタ用意してたのですが
堅い話が続き過ぎましたので、ここらで「軟らかい話」を挟みます。



もう、時効だと思いますから書いちゃいますが
10年以上前に、ある宝石屋さんで、実際にあった話です。


お若いカップルにペアリングのご注文を受けました。
ただ、そのお店は『シルバー製品』の取り扱いが無いので
プラチナやゴールドで出来たマリッジリング用のコーナーからお勧めした為
いつもの流れで、マリッジリングと同じ支払い条件でお受けしたそうです。

それは、内金(予約金)を頂かずに、取りに見えた時に全額頂く
といった条件でした。



一般のお客様には『衝動買い』というモノがあります。
その場合、翌朝になって気が変わってキャンセル・・・って事もあります。
しかし、ブライダルのお客様はその様な事が殆ど無いって事と

マリッジリング決定のパターンが、何軒か回ってる内に「じゃあコレで!」と決まる場合が意外と多く、そのタイミングで内金をお願いすると
「内金の用意が無いので、後日正式に決めに来ます」と言われて帰してしまう
パターンは絶対ではないので、やっぱ不安ですから
やはり内金なしでイイから正式契約の形にしたいのが、宝石店側の心情です。


そんな訳で、そのカップルにも同じ様にしたのですが
そこの店長さんは一抹の不安があったそうです。
やはり結婚を決めてるカップルとは「繋がりの空気感」が違うって言うか
そのお客様のキャラクターが、社会人として積み重ねたモノがまだ浅いような
感じとでも言うか・・・。

それでも決めた事ですからいつものように発注をかけ、ペアリングが届いたのでお客の携帯に電話を入れると・・・出ません。

翌日も翌々日もかけ直しましたが、やはり出ません。
相手の携帯にこちらの番号が出てしまうので、逃げられちゃってるな・・・
と、だいたい察しがついて来ます。
なかば諦めながら個人の携帯から電話を入れてみたら

       出ました。


「○○宝石でございます」

「あ・・・・・・・」

「ご注文頂きました指輪が出来上がっておりますが・・・」

その店長さんは「どうせキャンセルだろう」と思ってかけていたのですが
文句の一言も言ってやろうと構えていたら


「実はぁ・・・

  女が、死んでぇ・・・・・。」



    ( ̄□ ̄;)!!


この「いいわけ」の、あまりの突拍子の無さに笑っちゃいそうになったので?
何も言わずに許してしまったそうです。


さらに驚いたのが、数日後そのお客様からお電話が入り
キャンセルした商品を(死んだはずの)彼女と2人で取りにみえたそうです。

ホントの話ですよ。
では、また。(^0^)/~~ バイバイ

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