妻の直感

少し前に、ホントにあった話です。

あるお客様が『古いヒスイの指輪』をサイズ直しに持ってみえました。
色が薄くムラも多いヒスイで、お世辞にも高価なモノとは言えませんでした。

初めはウチのカミさんが受けました。
その指輪を持った瞬間「あれ？少し軽い。“シルバー”か“メッキ”かも？」って
思ったそうです。
実際に枠には所々黒くなってる所がありました。

「“金”か“プラチナ”なら直せますが“銀”や“メッキ”だと直せないんです」と、言ってるところに現れたのが私です。

私は指輪を手渡されると、まずリング裏側の刻印を探しました。
経年の為つぶれてはいるモノのＫ18の刻印が確認できました。
さらに、リングの黒い部分は磨いたらピカピカに･･･。

「ホワイトゴールドですから、サイズのお直しも出来ますよ」と明言。
職人さんにサイズ直しを依頼しました。

翌日、職人さんから電話が入り
「ヒスイの指輪･･･“銀”なんですけど･･･」

直す為にリングを切って分かったそうで、何とか直してくれたから良かったけど、大変な事になる所でした。

昔はチョクチョクあったようです。刻印偽装。
かつて、東南アジアで買って来たモノは
「18Ｋの刻印があっても、良くて14Ｋ」
っていう時代があったり、某国の国営のショップで
『１ヶ７万円のヒスイそっくりのガラス』
をみんなで買って来ちゃったグループもありました。

昔の話ですけどね。

ですから「だいぶ前に海外のお土産で買った」っていうジュエリーは、このようなことが無いとはかぎりませんので、ご注意を・・・。

いや、それ以前に私が気をつけないと・・・。　　　やはり、
妻の直感をもっと信じるべき
だったと、深く反省しています。

では、また。(^0^)/~~　バイバイ