カキフライの秘密

元々「小学３年生の味覚を持つオヤジ」と言われるだけあって
多くのブロガーさんが得意にしてる『グルメブログ』が苦手なのですが

その中でもさらに、何となくブログでＵＰするタイミングを逸してるのが
昔からお馴染みのお店・・・いわゆる 老舗 です。

何せ、「新鮮な驚きに欠けるので、記事にし難い」んですよね。




「“足立”さん。この辺にどこか美味しいお店ない？」

康生で商売をしてると、よくお客様に訊かれます。
痩せても枯れても『宝石店』の端くれです。
私はともかく、宝石を買いに来るお客さまは、
舌が肥えている・・・に、違いありません。

そんな「ブルジョアジーで確かな味覚を持つお客さま」にオススメできるのは
歩いて行ける範囲ですと、ウチの向かいのお寿司屋さんと
東康生の『菊や』さん・・・だけです。


看板を見て頂くだけで、 老舗 だと分かると思いますが
何と、創業が、昭和９年　だそうです。

私がよくお顔を存じ上げてる、穏やかなご夫婦は２代目だそうで
お店には、３代目の若旦那さんが、おみえになりました。

『菊や』さんは、超･スタンダードな『昔ながらの洋食屋』さんです。
だからこそ、だと思うのですが
利益と効率を重視する現代的レストランと違い
プロが、キチッとしたモノをキチッと提供する・・・といった
ごく当たり前のお店です。

ただ、最近の『食材偽装』のホテル・デパートの事件を見てると
『個人の老舗』しか、信用できない事が分かります。

『菊や』さんは、いつ行っても何を食べても外れが無いので
オススメするのは簡単なのですが、ブログの記事にはし難いのですが

今回、「今の時期の『カキフライ』は絶品だよ。」
という、確かな情報を入手したので、行って来ました。



確かに美味しいです。
元々、『菊や』さんのフライは、味がシッカリしてるのに胃もたれしないので
良い油で揚げていることは間違いないのですが、カキが特別なんですね。
実は私は、猫舌でもありまして、『カキフライ』は、よく冷ましてから
食べないと、中から熱い汁が飛び出して来るのが苦手なのですが
『菊や』さんのは、それがありません。
アツアツのまま、食べられました。

きっと「技術的な事で、大した事ではないだろう･･･」と思って聞いてみたら
マスターが教えてくれました。それも『カキ』が違うからだそうで
「ウチのカキは、水に漬けてないのを仕入れるから
　熱い汁 が、出ない んだよ」

普段、自慢めいたことを言わないマスターが
チョットしたこだわりをお話ししてくれました。
それだけ、この季節のカキには、思い入れがあるんだと思います。

毎年、この時期にだけ来店して『カキフライ』を食べにくるファンが
いるだけの事はありますよね・・・。

まぁ、それはそれで失礼な話だと思うのですが・・・
他のも、リーズナブルで、美味しいのに・・・ね。(ﾟｰﾟ)(｡_｡)(ﾟ-ﾟ)(｡_｡)ｳﾝｳﾝ




　洋食 『菊や』

　愛知県岡崎市連尺通２－２９
　０５６４―２２―６８６０　
　定休日：毎週木曜日

　ランチタイム：AM11:30〜PM2:15
　夜　：　　　　PM5:00〜PM8:00


　お持ち帰りもやってるそうです。