高校野球・・・は、やっぱ部活なんだ。

球春到来！　　プロ野球も開幕し、甲子園では
『選抜高校野球大会』が佳境を迎えています。

今年の『春の甲子園』の話題の一つ
去年、春・夏連覇を果たした『大阪桐蔭高校』の甲子園３連覇の夢…
は、惜しくも潰えました。

その潰えた瞬間の映像です。


両選手とも、必死のプレー で起きた事ですから
プレーの良し悪しは、私には言えませんが
ケガの可能性のある危険なプレーであった事は、間違いありません。

このプレーに対し、あるＴＶ番組（ニュース･バラエティ）で
自分がプロ野球選手時代に、もっと酷いタックルをしてた“Ｋ”氏が
「まぁ、高校野球では、やってはいけないプレー…って事でしょう」
って言ってたのを、半笑いで聞いていましたが、別の解説者の
「よく、あれをアウトにした。（審判のファインプレー）」
という発言の方は、個人的に大納得でしたし
それを聞きながら、数年前に亡くなった
高校の野球部の顧問だった“Ａ”先生の事を思い出していました。

と、言っても私は、学生時代に野球部の経験はなく
その先生との直接の関わりは、授業以外ではありませんでしたから
この話は、同級生の、野球部キャプテンから聞いた、逸話です。


その先生は、戦争に行ってみえる世代の方で
学校中で一番「怖い」先生でしたが、筋は通っていました。

公立高校の教師とはいえ、野球部の顧問で
大学まで野球部にいたお方ですから
試合の時（小さな公式戦かな？）審判に借りだされる事が普通にあったそうです。

ある時、３塁の塁審をしてて、クロスプレーに遭遇しました。
タッチプレーなので３塁手は、ボールを掴んだグローブで
向かってくるランナーに、タッチをしようとします。

きっとタイミングはアウトだったんでしょう。
脚から３塁ベースに滑り込もうとしたランナーは
３塁手のグローブをスパイクで蹴り上げ、落球を狙ったようです。

ただ、不幸にもスパイクの金具は、３塁手の太ももに当たり
ユニフォーム諸とも皮膚まで切り裂き、出血があったそうです。

その時、３塁々審である“Ａ”先生は、「アウト・セーフ」の判定を一切せず
攻撃側チームのベンチに歩いて行って、監督に向かって

「あんたの所（学校）は、
ど～ゆ～野球を教えとるだ！」

と、一喝したそうです。

確かに、野球というスポーツは、ルールブックの１ページ目に
「野球は、勝つことを目的とした・・・」
と明記されるほど、チームの勝敗が重いスポーツなのですが
相手に大きなケガの可能性があることを分かっていて
ワザとやる・・・
ことは、決して許されている訳ではありません。

今回の「守備妨害」は、私ごときが見てもよく解らないレベルなのですが
（だから「指針を示した」主審は、アッパレ！…って事らしいのです）
子供たちの行動に「悪意」があれば、それを正すのが
教師、監督・・・など、すべての大人の責任だと思います。

走るために「地面を蹴っていた」スパイクの金具を
真っ先にタッチしたい「地面に固定されてる」ベースにぶつける
スライディングという行為で、ベースより５０ｃｍも高いところに
「何か知らないけど、上がっちゃったんですよ」
なんて言い訳、通る訳ありませんからねぇ。ﾔﾚﾔﾚ ┐(´ｰ｀)┌ ﾏｲｯﾀﾈ